【書評】宇宙を目指して海を渡る MITで得た学び、NASA転職を決めた理由
最近、宇宙に興味が出てきて読んだ本の中に、面白いものがありましたので紹介します。
書評の書き方は分からなかったので、こちらの記事を参考にしました。
ありがとうございます!
書評の書き方なんて分からんペー!というあなたへ「読書感想文にならない文章の作り方教えます」 | シュフーブログの知恵袋
作者について(歴史や背景)
作者は、東大からMITに留学して、NASAのJPL(ジェット推進研究所)に転職した小野雅裕(おのまさひろ)さんです。
すごいエリートだから天才なのだろう、と考えてしまいますが、本を読んでいると、私たちと同じ人間なんだということが分かります。
ただ、普通の人と違うと感じるのは、「夢」を追い求める情熱が人並外れているという点でしょう。
作品について(どういう経緯で書かれたものか、ジャンルや秘話など)
主な読者対象は、これから社会人になる学生さんだと思います。
「グローバル人材」という言葉をよく聞くようになりましたが、作者はこの言葉に違和感を感じています。
結果的に「グローバル人材」となった作者ですが、それになりたくて、それを目標にやってきたわけではありません。
これから社会人になる読者が、これからの人生を決める判断材料の一つにしてほしいため、この本は書かれています。
ネタバレしない程度の概要
作者がNASAのJPLに就職するまでの経緯や、その時々の心境などが、言葉をうまく使って伝えられています。
主に、MITでの悪戦苦闘ぶりは、決して天才ではなく、努力して目標に向かっている姿が共感できます。
ほぼ、時系列で書かれているので、作者の留学経験を追体験しているような感覚になります。
留学がどういう感じなのかを知りたい方にも貴重な情報になります。
自分の考えや、評論
私が一番感銘を受けたのは、作者が指摘している日本人の「国語力」の無さです。
作者が、留学で一番苦労したところを振り返っていますが、いちばんは国語力の無さだろう、と結論付けています。
一時、日本に戻ってきている時に、なんとか日本の学生たちの国語力を上げられないか、と日々考えていたと書かれています。
具体的に、作者が取り組んだこととして、学生に書評をさせてみることでした。
課題となる本を提示し、「読む」「書く」、そして「発表」することで、国語力を上げる取り組みをしていました。
その影響もあって、私も試しに書評を書いています(笑)。
この本は、これから社会人になる学生さん向けではありますが、すでに社会人になっているおじさんにもいい影響を与えてくれます。
まとめ
作者が、20代での自身の経験を、次の世代に伝えていく貴重な情報が詰まっています。
「夢」を追い求めている人には強力な追い風となるであろうし、今「夢」を探している人にも何かのきっかけを得ることのできる本だと思います。
個人的には、宇宙開発を目指す若い人たちが増えてもらえると嬉しいので、ぜひこの本をたくさんの若い人たちに読んでほしいです。